睡眠時無呼吸症候群

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いびきや無呼吸は、危険信号です!

当院では、鼻の診療一筋20年以上の実績をもつ院長がこだわりの医療機器を用い、鼻の日帰り手術に対応しております。

体調の維持には、穏やかな呼吸とともに深い睡眠を導く「良質な睡眠」が重要です。この良質な睡眠をさまたげる要因は、いびきや無呼吸です。
いびきをかく人の多くは、重症だと睡眠時無呼吸症候群を合併しています。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に、「激しいいびきをかく」「呼吸が止まる」などの症状が現れ、起床時の頭痛や良質な睡眠がとれ無いため日中の眠気や倦怠感、集中力の低下を引き起こす病気です。

睡眠時無呼吸症候群について

症状

十分な睡眠時間をとっているのに目覚めが悪い、体がだるい、昼間に居眠りしてしまう、といった症状が起こります。交通事故の率が高いといった統計データがありますので、車を運転する仕事に就かれている方は要注意です。
また睡眠時無呼吸症候群を放置していると糖尿病、高血圧、心不全、心筋梗塞などを引き起こす可能性を高めることが、多くの研究結果から明らかになってきました。

原因

いびきや無呼吸が生じる原因は、肥満・顔の骨格(下顎の骨格の小ささや舌の大きさ)・加齢・飲酒、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃肥大などにより、気道が狭くなることです。睡眠時に咽頭や舌の筋肉の緊張が緩み、気道が狭くなると呼吸のたびに気道が震えていびきが発生します。

診断

睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、空気の流れが弱くなったりした状態(低呼吸)が1時間に何回も起こる状態を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。具体的には「10秒以上続く無呼吸」または「血中酸素濃度の低下を伴う低呼吸」が1時間に5回以上起こる状態です。1時間あたりの回数を無呼吸低呼吸指数(AHI: Apnea Hypopnea Index)といい、重症度を決める際に使用します。

当院では、咽頭と鼻腔の診察を行った後に、睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、寝ている間にAHIを測定する検査機器を貸し出しいたします。機器をお持ち帰りいただき、就寝時に装着ください(検査方法は簡単です)。検査結果のデータを確認して、睡眠時無呼吸症候群であった場合には、いくつかの改善方法があります。

治療

AHIの結果を参考にします。軽症~中等症の方には、ダイエットとあわせて、マウスピースを装用する治療をお勧めします。マウスピースは睡眠時に舌がのどに落ちるのを予防する効果が期待されます。歯科医師に作成を依頼します。

AHI=40以上の重症の睡眠時無呼吸症候群の方にはCPAP(シーパップ)をお勧めします。
この治療には保険が適用されます。酸素マスクのような加圧装置であるCPAPを装着して毎日睡眠をとって頂きます(吸気に圧力を加えて、のどを広げるイメージです)。装着をしなければ、また元に戻ってしまいますので、このCPAPを装着しながらダイエット、また原因がのどや鼻の病気であった場合にはそれらの治療を行っていきます。

よくある質問:睡眠時無呼吸症候群について

現代人は顎の幅が小さく、その割に舌が大きいためいびきをかきやすい傾向があります。太っていなくても顎が小さい方はいびきをかきやすいです。
その他扁桃肥大、口蓋垂の過長、鼻つまりなどいびきのリスクとなります。
当院ではファイバー検査をして鼻腔から上咽頭、中咽頭、下咽頭をチェックしせまい場所を診断しています。いびきがさらに重症であり睡眠時無呼吸症(SAS)の疑いのある患者様には自宅で無呼吸を検査する機械をかしだしております。
治療の基本は鼻つまりの治療と標準体重までの適正なダイエットとなります。
当院では鼻の低侵襲な日帰り手術は可能ですが、咽頭のレーザー治療はしておりません。

睡眠時に舌根が咽頭後壁に落ち込んだときに、上気道が閉塞することで、無呼吸をおこします。
肥満の傾向の方に比較的多いです。
夜間中途覚醒、起床時の頭痛、日中の眠気だるさなど様々な症状がでてきますが、放置すると不整脈、脳血管障害のリスクがあり大変危険です。
熟睡すると窒息してしまうためnonREM睡眠が短くなる傾向があります。
ずっと夢をみているような浅い睡眠のため疲れがとれにくくなります。
簡易無呼吸検査で重症と判定された場合はCPAPという機械を貸し出します(保険診療)