アレルギー性鼻炎と日帰り手術
2022年11月20日
2022年11月26日
アレルギー性鼻炎の症状として鼻つまり、くしゃみ、水様性の鼻水、鼻の痒みなどがあります。
上記の症状は、内服薬で半減する事が可能ですが、鼻つまりには内服薬はあまり効きません。点鼻薬を併用すると少し鼻は通る様になります。
花粉症など季節性のアレルギーには簡単な下鼻甲介手術でも改善が期待できます。
通年のアレルギー、重症の鼻つまり、温度差の過敏症の方には下鼻甲介の手術だけですとすぐに再発傾向がみられます。その様な重症の鼻炎の方には後鼻神経切断術が有効です。
手術をしても体質を変える事は出来ませんが、アレルギーを起こす様に伝達している副交感神経のみを選択的に切断する事で過剰なくしゃみ、鼻つまり、水様性の鼻水を減らす事が出来ます。
神経の切断とは行っても鼻腔の末梢の神経枝を選択的に切断しますので痺れやにおいしないなどの後遺症はありません。
この手術の唯一のリスクは出血のリスクが鼻の手術の中で1番高い事です。
当院では動脈に巻きついている神経を動脈を温存して神経のみを切断しています。
この手術は非常に難易度が高く、全国的に局所麻酔下に蝶口蓋動脈を完全に温存した後鼻神経切断術が出来る施設はほとんどありません。
当院の副院長の川野先生はこの手術の専門家です。