副鼻腔炎の手術のリスクは?

副鼻腔は、周囲に眼窩(目玉が収められている部分)と頭蓋底(脳みその底の骨)に囲まれた、非常に繊細な部位です。全国の手術施設で副鼻腔炎の手術に際して、眼や脳に関連した合併症について説明されることが一般的です。

当院では、リスクを最小限に抑えるために以下の対策を講じています:

•   解剖学的な構造を崩すような破壊的な手術ではなく、自然排泄路を拡張するアプローチを採用しています。
•   手術中のヒューマンエラーを防ぐために、CTナビゲーションシステムを使用して、解剖学的異常にも安全に対処できるようにしています。
•   ナビゲーションを活用して、できるだけ危険な部位に近づかないように手術を行っています。
•   手術者の副鼻腔炎手術の経験件数や、動脈性出血などの緊急事態に対応できる手術機器と術者のスキルを確認しています。
•   内視鏡洗浄装置を使用することで、短時間で優れた視野を維持しながら連続的な手術が可能です。

これらの対策を講じ、患者様の安全性を最優先に、日帰り手術を行っております。当院では目や脳に関連する合併症はゼロですが、手術において100%の安全性を保証することはできません。このリスクについて、飛行機に乗る際に事故が心配されることと類似しており、リスクの認識と理解を患者様にご説明しています。