より有効的で、より身近な手術治療を目指して!

我々は手術治療が患者様により身近で、手術後により早期に社会復帰出来るべきであると考え、局所麻酔下の鼻科手術に辿り着きました。
手術的治療は、お薬を使って効果が不十分である場合、非常に有効な治療法です。
しかし手術を決心するには、ハードルの高い治療法であると言う共通意識が立ちはだかります。それは入院費であったり、休みが取れなかったり、怖かったりと、人それぞれだと思います。
呼吸とは生きるうえで欠かす事の出来ない生命活動です。その上で鼻づまりは多大なストレスをカラダに与えてしまいます。
我々は手術と言う非常に有効な治療法が、患者様にとってより身近で、気軽に選択出来るべきであると考えています。
よりカラダに負担が少なく、早期にリカバリーし、早期生活復帰、社会復帰を目指せる手術法を探求してきました。そして局所麻酔下の超短時間手術に辿りつきました。
局所麻酔下手術は、歯科治療と同じスタイルで鼻の中のみを麻酔し手術を行う方法です。手術中、患者様と意思の疎通ができる為、麻酔のコントロールがしやすく、鼻以外の部位の痛みの訴えがあった場合、周囲の構造の損傷を素早く察知し、手術合併症を回避する事が出来ます。

それに対し、全身麻酔は意識が無くなるまで大量の麻酔薬を使用し、自力で呼吸も出来なくなってしまう為、気管にチューブを入れて人工的に呼吸をさせる事により生命維持を行います。
その為、手術以外に麻酔をかけるリスクまで負うことになり、カラダへの負担は増し、適応も限定される事があります。
また鼻の周囲構造の影響を患者様が察知する事も出来ません。

局所麻酔下の短時間手術の導入により、より安全で負担の少ない手術治療が患者様にとって身近になったといえます。

局所麻酔のメリットは大きいですが、局所麻酔下で手術するには短時間で終わらせる必要があり、それを支えるには高い手術スキルが必須になります。
現在、日本では局所麻酔下で当クリニックと同等の内容(内視鏡下汎副鼻腔根本手術、動脈を温存した後鼻神経切断術)を行っている施設はほとんどありません。これは当クリニックが手術治療をより身近で、負担の少ない治療法になる事を追い求めるた結果だと思います。
今後もその理想を追い求め、尽力していこうと思っています。
しかし、手術中、過剰な出血や、非常に怖がりで手術に耐えられない場合は、リスクを避ける上で、手術が完遂出来ない可能性もあります。