なぜ耳鼻咽喉科医師になったのか

医師は医学部を卒業する時に自由に自分の専攻する科目を選び大学病院の医局に入局する事が私の時代は一般的でした。一概には言えませんが身体を動かすのが好きな体育会系の人は外科系を目指す傾向があります。私も運動好きなので外科系で色々と悩みましたが、最後は地域医療で日帰り手術が出来る眼科、産婦人科、耳鼻咽喉科で悩みました。

中でも耳鼻咽喉科は、老若男女の方を対象としており地域医療に貢献したい私の夢に近いので選びました。ただし入局してみると旧態依然とした白い巨塔でした。大学病院で偉くなりたい、論文で評価されたいという気持ちは全くなかったのでとにかく手術のスキルをあげたいと日々努力しました。今となってはドラマのドクターXのように<専門医と叩き上げのスキルだけが彼女の武器だ>を目指していたのかもしれません。大学病院時代の長い下積み時代も今となればいい思い出であり、現在は鼻のオペが三度のご飯よりも好きな耳鼻咽喉科先輩医師の川野先生を副院長に迎えて一緒に仕事を出来ていることに日々感謝し楽しく仕事をしています。