好酸球性副鼻腔炎とは?
2022年10月9日
近年増えている難治性の副鼻腔炎です。
本邦に約2万人いると推測されます。
特徴として鼻茸による重症の鼻つまり、慢性的口呼吸、嗅覚障害、CT検査にて両側性かつ篩骨洞優位の副鼻腔炎であり、鼻水がかなり粘稠性です。
好酸球性副鼻腔炎の中でも気管支喘息(アスピリン喘息)があり血液中の好酸球数が高い方は重症の好酸球性副鼻腔炎の可能性があり、難病指定が受けられる可能性があります。確定診断には手術で摘出した鼻茸中の好酸球数でつきますので、当院では副鼻腔炎に合併した鼻茸の方は積極的に鼻茸の病理検査をしております。
治療方はステロイド内服が著効しますが副作用もあるため長期ではステロイド内服は推奨されません。従来は繰り返し鼻茸を手術により除去していました。
現在はバイオ製剤(抗体薬)が発売されアレルギーを根本から抑えることで良い状態が維持しやすくなります。
バイオ製剤(抗体薬)は非常に高額のため、使用する場合は難病指定を受けていると自己負担は少なくすみます。
当院では難病指定医師と難病指定医療機関のため手術だけでなく術後もしっかりとしたフォローアップができますのでご安心ください。